髙橋ピョン太の日記

pyonta.tv

*

桜と東京スカイツリーと永井荷風

   

永井荷風の『放水路』という小説(紀行?)に、
深川の高橋(たかばし)から行徳へ船で遊びに行くというくだりがある。
高橋から小名木川を通り、そして荒川放水路へと出る、
たわいもない話だけど……。

この写真は、
小名木川に直行するように流れる大横川から望む東京スカイツリー。

もし荷風が今の時代に船遊びをしたとしたら、
きっとこの光景を目にして、そして小説に書いたに違いない。
まぁ近代的な風景を、褒めるよりも嘆いていたかもしれないけれど。

小名木川周辺の桜の並木だったら、褒めてはくれるかな。

奇しくも高橋も、
車で都心に出るときや、その帰り道は、
いつも小名木川脇の裏道を通り帰る。
じつは、あの震災のときも、茅場町から森下、
そして深川の高橋、そこから小名木川脇を歩いて帰り、
荒川手前で、荷風とは逆に上流へと向かい、
家に帰ったのだ。

そんな高橋は、あまり人には言ったことはないけれど、
じつは荷風のような生き方に憧れる。
たまたま偶然、
昔から『放水路』の小説と同じ道をたどっていた高橋は、
あとからそれを知り、
ますます荷風に惹かれるようになったのだ。

この写真、この風景を撮るときも、
もちろん荷風を思いながら撮り、そして小名木川を眺めては、
いつも荷風のことを思いながら帰るのだ……。

誰にもいったことはないけれど、
これもおそらく高橋のアルゴリズムに違いない。

 - 散歩, 日記 ,

  関連記事

看板につられて

こんな看板を見つけました。 「つけ蕎麦 そば吉」かぁ。つけ蕎麦ってなんだろうね? いやいや、そこじゃなくて、ここ! 「ここから88歩」ってとこですよ。 ん、まじ …

アタリました

やったー!ついに3枚目のストライク(アタリ)が出たよー。これでようやくチョコバットAのノートがもらえるんだなぁ。 高橋の日本シリーズは終わりました。

殿さまとスティッチ

戦国時代にスティッチが現れちゃうっていうのに、ディズニー公式という、和田洋人さんの素敵な漫画です。 うちの近所の本屋さんには、ステッカー付きの特装版は売ってなか …

マリトッツォ

もう猫も杓子もマリトッツォって言うから(イメージです、実際に猫や杓子は言ってない)、マリトッツォは買わないつもりだったけど、ミルキーにやられた。 買っちゃうなー …

江戸川河川敷の神秘と憂愁

子供の頃、ジョルジュ・デ・キリコの「通りの神秘と憂愁」の絵を見て、この女の子が脳裏に焼き付いて離れなかった。 けど、そんなことはすっかり忘れてたんだけど、江戸川 …

ぬいぐるみを買った

ハダカデバネズミのぬいぐるみを買っちゃたぜ。かわいいぜー! でもさ、ハダカデバネズミって名前、全部さ、悪口だよなー。

真間山 弘法寺

池に落ちたイチョウの葉っぱ。 真間山 弘法寺

帰ってきた鬼畜

えー、またコレがおいらのご飯じゃないだろうな…… しかも今度は女子? かんべんしてくれよー あー、もーー おいピョン太! 覚えておけよっ!

ログインの記事

野球特集のログインが出てきた。 この号の表紙と扉のモデルやりました。キャッチャーは、田川ラメ夫氏。 バッティングセンターでデッドポールのシーンとか、キャッチャー …

大凶袋

なんじゃこりゃー! 中身が無性に気になる。そういう作戦? 瑞江のドン・キホーテ内、ゲーセンにて。